2004年度 現代社会問題研究会・夏季研究集会
小泉構造改革は、「郵政の民営化」が錦の御旗であったために、一見「頓挫」しているかのようですが、その陰で地方自治体改革は着々とすすめられています。「三位一体」の改革は、いったんは地方自治体の首長、とくに県知事からは歓迎されました。しかし、詳細が明らかになるにつれ、「だまし討ち」との悲鳴も聞こえてきます。「地方自治の解体」は私たちの生活に何をもたらすでしょうか。
先ごろ、昨年の自殺者数は3万4427人と発表されました。そのうち、経済・生活問題が理由だった人は四分の一を超えていました。「勝ち組、負け組」の論理が浸透していくなかで、その挫折感は癒しがたいものになっているわけです。政治とは本来そうした人々に手をさしのべることの筈ですが、小泉構造改革はむしろ追い討ちをかけています。今回の参院選の結果は、どうみたらいいのでしょうか。
こうした様々な問題を議論し、いかにすべきかを考えるために、今年もまた現代社会問題研究会の夏季研究集会を開催します。
日時:
2004年8月28日(土) 13時〜18時
場所:
立教大学12号館地階会議室
参加費: 1000円
1.記念講演 13時〜14時40分
・記念講演:「ローザ・ルクセンブルクの古代民主主義観」
伊藤成彦氏(中央大学名誉教授)
2.シンポジウム
14時45分〜17時30分
<日本の階級構成と政党の支持基盤>
・第1報告「日本の階級構造」 平地一郎氏(佐賀大学助教授)
・第2報告「女性労働者の実態から」 鴨桃代氏(全国ユニオン会長)
・第3報告「政党の支持基盤と構造変動−過渡期にある政党政治−」
中島章夫氏(自治労北海道本部総合研究室事務局長・地方
自治総合研究所所員)
3.全体会 17時30分〜18時 まとめと今後の研究会について
4.懇親会
18時〜(会費は4000円程度)
・会場: 未定
現代社会問題研究会
富士常葉大学流通経済学部・畑隆研究室気付 0457-37-2058
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