現代社会問題研究会 03/07/05
2003年夏季研究集会のご案内
小泉構造改革は紆余曲折を経ながらも着々とすすめられ、企業再編リストラ及び倒産が続き、労働条件の悪化や失業が増大しています。そんな企業の論理(=効率主義)を後押しする労基法改悪まで強行してしまいました。それでも景気回復の兆しはまったく見えません。そして就職できぬ若者が増え、高齢者は福祉の切捨てで先行き不安に陥っています。先の統一自治体選では「英雄待望」論が見え隠れしましたし、小泉が失脚しないのもそんな一面があるようです。
一方で、01年9月11日の同時多発テロに端を発したアメリカのイラク攻撃は、世界中の反対の声を押し切って3月20日強行されました。これにも小泉政権は全面支援を表明しました。あらたにイラク復興支援法をつくって自衛隊派遣を強行しようとしています。このイラク攻撃の意図は何だったのか、これまでの帝国主義の解釈では説明できないところがあります。
こうした様々な問題を議論し、いかにすべきかを考えるために、今年もまた現代社会問題研究会の夏季研究集会を開催します。今年の記念講演には伊藤誠先生をお招きするとともに、下記の3つのテ−マで分科会を行います。
と き 8月23日(土)13時−18時
ところ 立教大学 12号館地階会議室 (JR池袋西口より徒歩15分/裏面に地図あり)
参加費 1000円
記念講演 13:10−15:00
逆流する現代資本主義 伊藤 誠氏(國學院大学教授)
分科会 15:15−17:30
<1>農業と農村部地域の現状と問題 小田切徳美氏(東京大学助教授)
<2>中国のソ連崩壊研究―陸南泉、姜長斌『ソ連激変の深層原因研究』の紹介と検討
瀬戸 宏氏(摂南大学助教授)
<3>山川均論―全集の完成に寄せて 山崎耕一郎氏(労働者運動資料室)
全体会 17:30−18:00 まとめと今後の研究会について
*終了後、懇親会(会費は4000円程度)を予定しています。こちらにもご参加ください。
現代社会問題研究会
富士常葉大学 流通経済学部 畑 隆研究室気付
0545−37−2058
E-mail hata@fuji-tokoha-u.ac.jp