現代社会問題研究会 2010/7/13
2010年度夏季研究集会のご案内
暑い夏の参議院選挙、また与野党逆転・ねじれ現象となりました。昨年初秋の衆議院選挙は、おごった自民党に国民がお灸をすえた形でしたが、私たちは「政治は変えうるのだ」との希望を持つことができました。しかしその後の9カ月、民主党は経験不足からの右往左往はある程度しかたないにしても、政策への信念のなさを露呈してしまいました。消費税だけが敗因ではないでしょう。
今回の選挙結果は、高齢化している県、県民所得が低い県ほど、投票率が高く、保守が強いことを見せつけました。経済が活性化するしかない=保守にすがるよりないという意識に、私たちは阻まれたと言ってよいでしょう。沖縄もその一例かもしれません。辺野古の新基地建設問題で鳩山政権に「ノー」を突きつけた県民が多数いる一方で、自民候補を当選させてしまうのです。もちろん、その自民候補は、中央とはねじれて反消費税・基地の県外移転を主張せざるを得なかったのですが。
私たちも経済が活性化することを否定するわけではありません。でもどんな手段、手法でもいいとは考えません。格差が広がり、貧困化する層が増え続ける中で、労働条件を規制する私たちの運動は新しい段階に入っています。また、経済がグローバル化する中で、今年6月の中・台経済協定に見られるように、従来の軍事的抑止力論は明らかに破綻していて、私たちの平和に関する主張は現実的条件を備えるまでになっています。
開催日時 2010年8月28日(土)午後1時30分〜5時30分
開催場所 立教大学 12号館地階会議室 *JR池袋駅より徒歩10分
テーマ グローバル化のなかの独占の戦略―その理論と実際―
現代資本主義の理論的整理・・・・・・・・・鎌倉孝夫氏
日本の新成長戦略・・・・・・・・・・・・・仲田信雄氏
海外の状況 ―2008年「中国労働契約法」・・平地一郎氏
―東アジアの社会福祉・・・・・浜島清史氏
参加費 1000円 *終了後懇親会(4000円程度)も予定しています。ご参加を
現代社会問題研究会
佐賀大学経済学部 平地一郎研究室気付
095-228-8459 E-mail: hirachi●cc.saga-u.ac.jp
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