2011年度夏季研究集会のご案内
今年度は、「税と社会保障の一体改革」及び「ジェンダー雇用平等と労働運動」の二つのテーマを取り上げて、研究集会を開催することにしました。その趣旨は以下の通りです。
3.11東日本大震災とフクシマ原発災害は、これまでの社会のあり方に根底から疑問を投げかけています。私たちの生活、私たちの雇用、私たちのエネルギー政策は、はたしてこれで良かったのか。もちろん、この社会批判の有り様は、2009年8月総選挙における自民党政権から民主党連立政権への交代に表れ、そしてそのときから、本格的に始まっているものです。しかし、普天間問題、原発の海外セールス、消費税増税発言、TPPの検討というように、多くの働く国民の期待とは逆行した動きが加速するなか、昨年夏の参議院選挙での与野党逆転・ねじれ現象によって、変革の方向は混沌としたものともなりました。
こうした混迷する状況は、政権交代を使命とする民主党の限界の表れと考えられます。つまり、政権交代のみを目的とする民主党には、つぎの新しい社会を構想し推進していく意思と能力が欠けています。基本的政策での一致(共通の階級的基盤)がないので、船頭が多く船が前に進まない。あるいは呉越同舟なので前に進めようとも思っていない。
今後は、基本的政策が、政治的な結集の軸とならなければ歴史は前に進まないでしょう。東日本大震災が投げかけた問題は、そうした新しい社会の構想とその組織化という課題にほかなりません。税制度、社会保障制度そして労働運動のあり方の検証を通して、考えあいたいと思います。
開催日時 2011年8月27日(土)午後1時00分〜5時00分
開催場所 立教大学 5号館第一、第二会議室(JR池袋駅西口より徒歩10分)
*昨年までと会議室が変わっていますのでご注意ください。
テーマ T 税と社会保障の一体改革(伊藤修氏)
U ジェンダー雇用平等と労働運動(山田和代氏)
参加費 1000円 *終了後懇親会(4000円程度)も予定しています。ご参加を。
現代社会問題研究会
佐賀大学経済学部 平地一郎研究室気付
0952−28−8459 E-mail: hirachi●cc.saga-u.ac.jp
*●を@に変えてください