戦後80年 家父長制と女性の自立
中村ひろ子さん(I女性会議共同代表)
<趣旨>
7月の参議院選挙結果は、与党が参議院でも過半数割れという衝撃的なものでした。また、いわゆる既成政党が与野党問わず後退・停滞する一方で、参政党や国民民主党という「新興勢力」が大きく議席を伸ばし、多党化が進みました。こうした多党化現象は、年代別に支持基盤の明瞭な違いがあることから、政治的な構造として「多党制」の時代が到来したとも言われ、どの新聞も、多党化・多党制という表現で選挙結果の特徴を報道しました。
いま一つの選挙結果の特徴は、女性議員がこれまでになく多く誕生したことでした。参院選では、過去最多となる42人の女性が当選し、全当選者に占める割合は33・6%で初めて3割を超えました。
「婦人参政権」は、1945年12月に衆議院議員選挙法の改正法として制定されました。じっさいの選挙権・被選挙権の行使は翌年ですが、今年は制定から80年に当たります。しかし、じっさいには女性議員はそう増えることがありませんでした。新憲法の成立によって戦前の「家制度」は廃止され、女性を抑圧してきた制度はいちおうなくなったものの、その後の歩みは遅々としたものだったのです。
いまでは、その背景に「家父長制」があることが明らかになっています。
今年度の夏季研究集会は、「家父長制と女性の自立」と題して、I女性会議共同代表の中村ひろ子さんから報告を受けます。
現代社会問題研究会 代表 伊藤修
事務局長 平地一郎
夏季研究集会要領 (1)日程:2025年8月30日(土)14時〜17時(東京) (2)テーマ(報告者):戦後80年 家父長制と女性の自立 (中村ひろ子さん:I女性会議共同代表) (3)場所: @会議室内海(うつみ)4階教室 東京都千代田区神田三崎町3−6−15 東京学院ビル1F Aオンライン |
※今年も対面とオンラインとの併用です。オンラインでの参加は平地までお知らせください。パスコード等は後日お知らせします。 hirachi●cc.saga-u.ac.jp(●→@へ)
※※研究集会の後、ささやかな懇親会を開きます。例年通り近くの居酒屋ですので、研究集会当日の参加の際お申し込みください。場所等は、研究集会終了時に事務局から案内いたします。